震災にコロナ禍、親の老い…岩手在住40代男性の日々描く「みやこまちクロニクル」

「みやこまちクロニクル 震災・日常編」

ちほちほ「みやこまちクロニクル」の単行本「震災・日常編」と「コロナ禍・介護編」が、本日11月25日に発売された。

第2回トーチ漫画賞の準大賞を受賞し、トーチwebで連載されている「みやこまちクロニクル」は、岩手・宮古に住む40代男性、五野上(ごのかみ)の生活を描くノンフィクション。宮古市役所で働く五野上は、持病の治療はあるものの、日々平穏に暮らしていた。しかし2011年の3月11日を境に生活が一変してしまう。震災によって地元が様変わりし、五野上自身も離職するなど大きな変化を経験する中でも、車で家族を病院に連れて行ったり、秋刀魚を焼いたりといった日常が淡々と描かれる。「震災・日常編」は五野上が市役所職員として働いていた2009年から、震災後の2016年までの日々が、「コロナ禍・介護編」ではコロナ禍の中で両親の老いを向き合う2019年から2022年までの生活が収録された。

「震災・日常編」の帯には山田参助雲田はるこが推薦コメントを寄せており、「コロナ禍・介護編」の巻末には保坂和志の解説を収録。「コロナ禍・介護編」の帯にも保坂による解説の一部が掲載されている。なお初回配本特典としてポストカードが用意された。配布書店はトーチwebで確認を。